お子さんが被害者になる犯罪が増えています
子どもが被害に巻き込まれやすい犯罪で重大なものに「誘拐」「わいせつ行為」「暴行・恐喝」があります。
わいせつ行為の被害者は女児だけに限らず、男児のケースも発生しています。また、恐喝の被害者は約9割が男児です。
一人でいる時が狙われやすい
複数でいれば、一緒にいた子どもが周囲の大人に事件を知らせたり、早めに救助出来ます。

言葉巧みに誘い出すため思わず付いていってしまう
「ゲームは好き?一緒にやろうよ」・「家族が事故にあって大変だから迎えにきたよ」など、言葉巧みに誘い出します。また少しでも知っている人だと安心して誘いに乗ってしまいます


犯罪に巻き込まれても誰にも言わない事がある
わいせつ事件は、恥ずかしさや恐怖、親に叱られるといった理由で、被害にあっても黙っている子どもがいます。その時の被害もさることながら心的外傷後ストレス障害(PTSD)も心配です。同様に暴行や恐喝も「親に言ったらもっとひどい目にあわすぞ」と言われて、黙ったままになるケースもあります。
家族で守る我が家のルール
一人で遊ばない
お子さんが犯罪に巻き込まれるケースで多いのは、一人でいるときです。

外出時は、必ず「行き先」を言う
外出時には必ず、誰と・どこで・何をするか・何時頃帰ってくるか を言うようにさせる。何も言わない時は必ず行き先を聞いておく。

何かあったら大声で助けを呼ぶ
万一、危険な目にあっても、恐怖心で声が出せない、助けを呼べない といったことも考えられます。日頃から何かあったら「助けて」と大声を出す訓練をする。

何かあったら必ず言う
危険な目にあったら、必ず「今日こんなことがあった」と家の人に話すようにして下さい。日頃のコミニケーションを大切にしましょう。

不審者に声をかけられた時に逃げ込む
「子ども110番の家」の場所と、助けを求める方法

子どもを犯罪から守るために民間協力の商店・民家などで、営業時や在宅時に子どもが助けを求めてきた時、一時的な保護と警察などへの通報をしてくれるのが「子ども110番の家」です。地域によって異なった名称でそれぞれのマークがでていますのでお子さんと一緒に場所を確認したり、どのように助けを求めるかを指導して下さい

町の中にある人通りの少ない場所、危険な場所
子どもが一人になりやすい、あるいは犯罪に巻き込まれやすい場所を一緒に見て歩き「ここへは近づかないようにね」と教えます。また近所の危険な場所マップもお子さんと一緒に作ってみるのも良いでしょう
地域の皆さんへ
一人で遊んでいるお子さん、遅くまで遊んでいるお子さんへ一声かけましょう

子どもが被害者になつ犯罪を防ぐためには、地域ぐるみの取り組みが必要です。一人で遊んでいたり、遅くまで遊んでいるお子さんには早く帰る様促してください。また、不似合いな子ども連れを見かけたら一声かけるか110番通報して下さい。子どもは地域全体の目で守りましょう。
子どもから不審者に関する情報を得た場合の最寄りの「警察官」「交番」への連絡

どんなに小さいことでも通報して下さい。それが犯罪防止につながります。
家族で防犯対策を

 家のまわりの危険な場所がないか、お子さんと一緒に考えてみてください

大人の目と子どもの目では、危険な場所が異なる場合もあります。また、普段、子どもが行く場所と大人が行く場所も違います。お子さんとどんな場所が危険かを一緒に考えてみましょう。またもしもの時、どんな対応をとったらよいか話してみましょう。

繰り返しお子さんに問いかけて、しっかり身につくように、ご指導ください


お子さんの防犯指導は「繰り返し」が基本です。日常生活の中で何回でも繰り返して指導するようにしましょう。

ご家族、学校、地域の皆さんが連携して防犯対策をすることが、お子さんを犯罪から守ることにつながります。お互いに協力して、お子さんにとって安全・安心な地域にしましょう。